檸檬

梶井基次郎 ・17分 ・4,931文字

原因不明の憂鬱と病に苛まれる男は、京都の街を彷徨っていた。ある日、果物屋で出会った鮮やかな一個の檸檬が、鬱屈した心に束の間の安らぎをもたらす。足が遠のいていた書店に入り、積み上げた画集の頂にその果実を据え置いたとき、男の心に密かな高揚が訪れる。

  1. 1 章(17分・4,962文字)

底本 檸檬・ある心の風景 他二十編(旺文社文庫、旺文社)/入力 j.utiyama/校正 野口英司

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